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2012/01/31

Blues/R&B【010】Screamin' Jay Hawkins "I Put A Spell On You"/スクリーミン・ジェイ・ホーキンス 「アイ・プット・スペル・オン・ユー」【1956】

【曲名】"I Put A Spell On You"/「アイ・プット・スペル・オン・ユー」【1956年】
【アーティスト】Screamin' Jay Hawkins/スクリーミン・ジェイ・ホーキンス
【収録アルバム】 ベスト盤など

ブルーズ界の怪人スクリーミン・ジェイ・ホーキンス。本格派ブルーズメンというよりも、色物的な存在のアーティストと言った方が良いかも知れません。

ジム・ジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』【1989年】で、この曲が使用されると同時に、スクリーンミン・ジェイ・ホーキンス本人も出演し、リヴァイバル・ヒット。



かなりアレンジの異なるTV出演バージョン。


米国版ウィキペディア:スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの項

 

Blues/R&B【009】Muddy Waters "Mannish Boy"/マディ・ウォーターズ 「マニッシュ・ボーイ」【1955】

【曲名】"Mannish Boy"/ 「マニッシュ・ボーイ」【1955年】 
【アーティスト】Muddy Waters/マディ・ウォーターズ
【収録アルバム】ベスト盤など

モダン・ブルーズ界を代表するシンガー/ギタリストと言えば、マディー・ウォーターズ。1940年代にレコーディングを開始。1950年代には、ブルース専門レーベル、チェス・レコードに所属。ライブ/レコーディング・アーティストとして、不遇期にあった黒人ミュージシャンとしては異例の成功を手にします。

1960年代後半に、ロック色の強い"Electric Mud"【1968】を発表。以降、彼の影響を受けたと公言するロック・バンドとの共演が続き、世界的な成功を収めます。



1971年ライヴ版。


ウィキペディア:マディ・ウォーターズの項

Blues/R&B【008】John Lee Hooker "Boom Boom"/ジョン・リー・フッカー 「ブーン・ブーン」【1961】

【曲名】"Boom Boom"【1961年】/ 「ブーン・ブーン」
【アーティスト】John Lee Hooker/ジョン・リー・フッカー
【収録アルバム】ベスト盤など

活動初期の1940~1950年代は、独得の弾き語りスタイルで知られるブルーズギタリスト、ジョン・リー・フッカー。その後は、バンド・スタイルに変化。ロック隆盛期の1970年代以降は、ヴァン・モリソン、キース・リチャーズ、ライ・クーダー、カルロス・サンタナら多くの支持者とのレコーディングを重ね表舞台に登場。映画『ブルース・ブラザーズ』にも出演。「ブーン・ブーン」を演奏しました。

弾き語りスタイルでの「ブーン・ブーン」。


バンドでのスタジオ・レコーディング版。


ウィキペディア:ジョン・リー・フッカーの項

 

2012/01/30

Classic【003】Ravel "Bolero"/ラヴェル 「ボレロ」【1928】

【曲名】"Bolero"/「ボレロ」【1928年】
【アーティスト】Ravel/モーリス・ラヴェル

19世紀末から20世紀初頭に活躍したフランス人作曲家モーリス・ラヴェル。彼の代表作といえば「ボレロ」。静かに始まり、少しづつ少しづつ音が足されていき、ラストの大団円へ突き進みます。なんともグルーヴィーな曲。こうなってくると音楽をジャンルやカテゴライズする意味はもうありません。音楽は音楽。聴いて良いと思えばそれで良し。(私を含む)クラシックが苦手な方にも、楽しめる曲だと思います。

全長18分の映像ですから少し長めですが、是非ともラストまで。この素晴らしさを理解するためには、最初から最後まで一度通して聴く以外にないはず。


もう1本。これはフランスの映画監督パトリス・ルコントによる短編映画。こちらも是非最後まで。なぜ最後まで観ていただきたいかというと、この短編は”コメディ”だから。きっと笑えるはず。



ウィキペディア:モーリス・ラヴェルの項ボレロの項

 

Classic【002】Wagner "Ride Of The Valkyries"/ワーグナー 「ワルキューレの騎行」 【1856】

【曲名】"Ride Of The Valkyries"/「ワルキューレの騎行」 【1856年】 
【アーティスト】Wagner/リヒャルト・ワーグナー
【収録アルバム】歌劇「ワルキューレ」【「ニーベルングの指輪」四部作の第2部

19世紀に活躍したドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーが1856年に作曲し、1870年に初演となった歌劇「ワルキューレ」の中の1曲。

後にフランシス・フォード・コッポが『地獄の黙示録』【1979年】のヘリコプター攻撃のシーンで使用し、広く知られるようになりました。



ウィキペディア:リヒャルト・ワーグナーの項

 

2012/01/29

Rock/Pops【024】Fire Inc "Tonight Is What It Means To Be Young"/ファイヤー・インク 「今夜は青春」【1984】

【曲名】"Tonight Is What It Means To Be Young"/「今夜は青春」【1984年】 
【アーティスト】Fire Inc/ ファイヤー・インク
【収録アルバム】サウンドトラック「ストリート・オブ・ファイヤー」【1984】

1984年に製作されたB級青春映画の金字塔『ストリート・オブ・ファイヤー』【監督:ウォルター・ヒル】
。「今夜は青春」は、この作品の中で使用された劇中歌でした。映像上では女優のダイアン・レインが歌っているかのように演出されますが、実際にはファイヤー・インクというグループが提供した曲に口パクで合わせているだけ。

Fire Incというグループは、詳細があまりよくわかりません。下にアメリカ版ウィキペディアを引用しておきましたので興味のある方はそちらを。

ディスコ・ソング風と言えば良いのでしょうか、やけにグルーヴィーな曲。劇中では、ラストのドラマティックな”別れ”のシーンで使用されました。



米国版ウィキペディア:Fire Incの項

 

Rock/Pops【023】Blondie "Heart Of Glass"/ブロンディ 「ハート・オブ・グラス」【1979】

【曲名】"Heart Of Glass"/ブロンディ 「ハート・オブ・グラス」【1979年】 
【アーティスト】Blondie/ブロンディ
【収録アルバム】ベスト盤など

1970年代中盤~1980年代初頭に人気のあったバンド、ブロンディ。ヴォーカルのデボラ・ハリーの魅力がバンドの人気を支えました。

1979年に彼らが放ったディスコ・ヒット「ハート・オブ・グラス」を。



 ウィキペディア:ブロンディの項

 

Rock/Pops【022】Suzi Quatro "The Wild One"/スージー・クアトロ 「ワイルド・ワン」【1974】

【曲名】"The Wild One"/「ワイルド・ワン」【1974年】
【アーティスト】Suzi Quatro/スージー・クアトロ
【収録アルバム】ベスト盤

1970年代に、英国/オーストラリア/日本で大人気となった女性ヴォーカリスト、スージー・クアトロ。しかし、本国アメリカでの人気はなぜかいまひとつだったそうです。

彼女が1974年に発表した「ワイルド・ワン」を。



ウィキペディア:スージー・クアトロの項



Rock/Pops【021】Nancy Sinatra "Bang Bang"/ナンシー・シナトラ 「バン・バン」【1966】

【曲名】"Bang Bang"/「バン・バン」【1966年】 
【アーティスト】Nancy Sinatra/ナンシー・シナトラ
【収録アルバム】ベスト盤/サウンドトラック「キル・ビルVol.Ⅰ」

クエンティン・タランティーノ監督作品『キル・ビル vol.1』【2003年】のサントラに使用され、リヴァイブした曲。歌っているのは、フランク・シナトラの娘でアイドル歌手として1960から70年代にかけて人気のあったナンシー・シナトラ。

そもそもは、歌手/女優として知られるシェールが1966年に発表した曲で、ナンシー・シナトラ版は同じ1966年に発表したカバー曲ということになります。



ウィキペディア:ナンシー・シナトラの項"Bang Bang"の項




Rock/Pops【020】The Ronettes "Be My Baby"/ロネッツ 「ビー・マイ・ベイビー」【1963】

【曲名】"Be My Baby"/「ビー・マイ・ベイビー」【1963年】 
【アーティスト】The Ronettes/ロネッツ
【収録アルバム】ベスト盤など

数々のヒット曲を世に送り出したフィル・スペクター。ビートルズのラスト・アルバム「レット・イット・ビー」【1970年】も彼がプロデューサーを務めました。その独得の音楽は”フィル・スペクター・サウンド”と呼ばれています。

フィル・スペクターが初期にプロデュースしたコーラス・グループがロネッツ。彼女たちにとって最大のヒットとなったのが「ビー・マイ・ベイビー」でした。



ウィキペディア:ロネッツの項

 

2012/01/28

Jazz【029】Jackie Mclean "Sentimental journey"/ジャッキー・マクリーン 「センチメンタル・ジャーニー」【1956】

【曲名】"Sentimental journey"/「センチメンタル・ジャーニー」【1956年】 
【アーティスト】Jackie Mclean/ジャッキー・マクリーン
【収録アルバム】"4,5&6"/「4、5&6」【1956年】

中堅アルト・サックス奏者ジャッキー・マクリーンの作品の中でも、日本で特に人気の高いのが「4、5&6」というアルバム。その理由はおそらく1曲目に収録されている「センチメンタル・ジャーニー」。きっとこの演奏には日本人の琴線に触れる魅力があるはず。



ウィキペディア:ジャッキー・マクリーンの項
リンク:ブログ「ジャズ、来るべきもの」Jackie Mclean "4,5 & 6"【1956】

Jazz【028】Benny Golson "Yesterdays"/ベニー・ゴルソン 「イエスタデイズ」【1959】

【曲名】"Yesterdays"/「イエスタデイズ」【1959年】
【アーティスト】Benny Golson/ベニー・ゴルソン
【収録アルバム】"Groovin' With Golson"/「グルーヴィン・ウィズ・ゴルソン」【1959年】

テナー・サックス奏者のベニー・ゴルソンは、演奏家として高く評価されていると同時に、作曲/アレンジャーとしても数々の名演を世に送り出してきた偉大な人物。アート・ブレキー&ザ・ジャズメッセンジャーズの歴史的名盤「モーニン」も、ゴルソンに因るところが大きかったとされております。

この"Yesterdays"が収録された"Groovin' with Golson"というアルバムも名盤中の名盤。彼のアレンジは見事なアンサンブルを実現することから、”ゴルソン・ハーモニー”と呼ばれます。



ウィキペディア:ベニー・ゴルソンの項
関連記事:Jazz【009】Art Blakey and  the Jazz Messengers "Moanin'"/アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ 「モーニン’」【1958】

 

Jazz【027】Hank Mobley "Recado Bossa Nova"/ハンク・モブレー 「リカード・ボッサ・ノヴァ」【1965】

【曲名】"Recado Bossa Nova"/「リカード・ボッサ・ノヴァ」【1965年】 
【アーティスト】Hank Mobley/ハンク・モブレー
【収録アルバム】"Dippin'"/「ディッピン」【1965年】

永遠の中堅テナー・サックス奏者という印象の強いハンク・モブレー。強烈な個性がないが故に、彼の演奏は大変聴きやすく、ジャズにあまり馴染みのない方にも受け入れ易いのではないでしょうか。

この"Recado Bossa Nova"は、文字通りブラジル音楽ボッサ・ノヴァのテイストを取り入れた曲。が、結果として、ボサ・ノヴァというよりも無国籍な雰囲気を持つ不思議な曲に。聴けば聴くほど味の出てくる素晴らしい演奏です。



ウィキペディア:ハンク・モブレーの項



Jazz【026】Sonny Rollins "Moritat"/ソニー・ロリンズ 「モリタート」【1956】

【曲名】"Moritat"/ 「モリタート」【1956年】 
【アーティスト】Sonny Rollins/ソニー・ロリンズ
【収録アルバム】"Saxphone Colossus"/「サキソフォン・コロッサス」【1956年】

ソニー・ロリンズの名盤「サキソフォン・コロッサス」、通称「サキコロ」は、ジャズ史上最高の人気を誇ると言っても過言ではない作品。以前、このアルバムの1曲目に収録された"St.Thomas"という曲を取り上げましたが、今回は4曲目に収録されている"Moritat"という曲を。痛快この上ない明るく楽しいジャズが堪能できます。



ウィキペディア:ソニー・ロリンズの項
関連記事:Jazz【014】Sonny Rollins "St.Thomas"/ソニー・ロリンズ 「セント・トーマス」【1956】

 

Jazz【025】Miles Davis(Red Garland) "Billy Boy"/マイルス・デイビス(レッド・ガーランド) 「ビリー・ボーイ」【1958】

【曲名】"Billy Boy"/ 「ビリー・ボーイ」【1958年】 
【アーティスト】Miles Davis(Red Garland)/マイルス・デイビス(レッド・ガーランド)
【収録アルバム】"Milestones"/「マイルストーン」【1958年】

この「ビリー・ボーイ」という曲は、マイルス・デイビスが1958年に発表した「マイルストーン」というアルバムに収録されているのですが、当のマイルスは参加しておりません。このアルバムの収録に参加していた、ピアノのレッド・ガーランド、ベースのポール・チェンバース、ドラムスのフィリー・ジョー・ジョーンズ3人だけで演奏されたピアノ・トリオ作品。

想像ですが、マイルスらホーン陣が休んでいる録音の合間に、上記3人が軽い気持ちで演奏してみたら出来が良く、正式に採用されてしまったという感じではないでしょうか。曲自体は、トラディショナル曲。日本で言えば作者不明の”民謡”のような伝承曲。

名手レッド・ガーランドによる軽快この上ない演奏が楽しめます。



ウィキペディア:レッド・ガーランドの項
関連記事:Jazz【005】Red Garland "C Jam Blues"/レッド・ガーランド 「Cジャム・ブルーズ」【1957】

 

2012/01/27

映画音楽【027】Vangelis "Chariots Of Fire"/ヴァンゲリス 「炎のランナー」【1982】

【曲名】"Chariots Of Fire"/ 「炎のランナー」【1982年】 
【アーティスト】Vangelis/ヴァンゲリス
【収録アルバム】サウンドトラック

ギリシャ出身で、シンセサイザーを使ったニューエイジミュージックの雄ヴァンゲリアス。『ブレードランナー』【1982年】、『南極物語』【1983年】などのサントラも手がけました。

その中でもこの『炎のランナー』のテーマ曲は彼の代表作となりました。



ウィキペディア:ヴァンゲリスの項
関連記事:映画音楽【014】Vangelis "Antarctica"/ヴァンゲリス 「南極物語」のテーマ【1983】

 

映画音楽【026】Trevor Jones "The Last Of The Mohicans"/トレヴァー・ジョーンズ 「ラスト・オブ・モヒカン」【1992】

【曲名】"The Last Of The Mohicans"/ 「ラスト・オブ・モヒカン」【1992年】
【アーティスト】Trevor Jones/トレヴァー・ジョーンズ
【収録アルバム】サウンドトラック

重厚なテーマ曲を得意とするトレヴァー・ジョーンズ作曲。



ウィキペディア:トレヴァー・ジョーンズの項

 

映画音楽【025】Hotei Tomoyasu "Battle without Honor or Humanity"/布袋寅泰 「新・仁義なき戦い」【2000】

【曲名】"Battle without Honor or Humanity"/ 「新・仁義なき戦い」【2000年】
【アーティスト】Hotei Tomoyasu/布袋寅泰
【収録アルバム】 サウンドトラック

20年振りに制作されることになった「仁義なき戦い」シリーズ。設定は以前のシリーズとは全く異なります。それに伴ってテーマ曲も変更されることになります。

サウンドトラックを担当したのは、今作に俳優としても出演している元ボウイのギタリスト、布袋寅泰。

この"Battle without Honor or Humanity"は今作で使用された後、クエンティン・タランティーノが気に入り、自身の『キル・ビル』【2003年】にも再使用され世に知れ渡ることになります。



ライブ映像。


ウィキペディア:布袋寅泰の項

  

映画音楽【024】Tsushima Toshiaki "Theme of Battle Without Honor"(1973) /津島利章 「仁義なき戦い」のテ-マ【1973】

【曲名】"Theme of Battle Without Honor"(1973)/「仁義なき戦い」のテ-マ【1973年】 
【アーティスト】Tsushima Toshiaki /津島利章
【収録アルバム】サウンドトラック

東映の任侠映画は、伝統的に明治期の侠客を扱いました。これらの作品に登場する人物は「気質の衆には手を出さない」ですとか、「仁義に重きをおく」といった旧来型の任侠道が行動規範。

ところが、1970年代になると東映のドル箱だったこの明治侠客路線の人気に陰りが見えはじめます。そこで、実話に基づき現代の暴力組織を描く実録ものへと路線を変更。明治の侠客とは異なり、カネや組織内での出世のためなら手段を選ばない無法者たちの、血で血を洗う勢力争いを描くことになります。

この路線の代表的なシリーズ作品が1973年から5作に渡って製作された「仁義なき戦い」【監督:深作欣二】でした。そして、この作品のために津島利章が提供したテーマ曲は、このシリーズを象徴する特徴的なものでした。



ウィキペディア:津島利章の項

 

2012/01/26

Vocaloid【001】Hatsune Miku "Love Is War"/初音ミク 「恋は戦争」【2008】

【曲名】"Love Is War"/「恋は戦争」【2008年】
【アーティスト】Hatsune Miku/初音ミク
【収録アルバム】 「supercell」など

Refer to Wikipedia in English:Vocaloid or Hatsune Miku 

私はもうおっさんですので、アイドルですとか、いわゆる”萌え系”といった文化とは無縁でしたし、これからも関係ないものと思っていました。そもそも若い頃も「アイドルなんて興味ねえ」という感じで、外国の古い音楽ばっかりの音楽生活でした。

アニメーションに関しては、ジブリ作品は大好きでしたが、大友克洋の「AKIRA」は肌が合わず、押井守の「攻殻機動隊」は面白いと思えた、程度の認識。子供の頃もマンガをあまりしっかりと呼んだことはないような者です。

youtubeを当てもなく彷徨っていると、ときどき”初音ミク”という単語が出てくることには気づいておりますた。それがアニメのキャラクターなのか何なのかすら良くわからない程度。が、数ヶ月前なんとなくリンクをクリックして見ました。面白いと感じました。

で、色々調べたところ、”初音ミク”という存在がもの凄く現代的で画期的なものであることがわかってきます。以下に記す私の認識がどこまで正確かどうかいまひとつ自信はないのですが、初めて知った時の私同様に、”初音ミク”が一体全体何なのか解らずに戸惑っている方のために、いくつかの基礎的な情報を列挙してみます。もし認識違いがありましたらお知らせ下さい。

【1】2007年8月クリプトン・フューチャー・メディア社から、歌詞とメロディを入力すると女性の音声で歌ってくれるPCソフト「初音ミク」が発売される。

【2】このソフトでアマチュアが製作した楽曲がニコニコ動画で公開され人気化する。

【3】人気化した曲に、CGアニメを提供しPV風の動画が作成されるようになる。このPV作成には”振り付け師”というダンスを考える人もいるとのこと。

【4】3Dホログラムを用いたライブが開催されるまでになる。

この【1】【2】楽曲、【3】PV、【4】ライブは3つ異なるメディアと分けて考えた方が良さそうな印象。そして、この”初音ミク”というムーヴメントは、曲を作る人、PVを作る人/振り付けを考える人、3Dを使ってライブを行う人、それを楽しむ人(リスナー)、すべてが参加者ということになるようです。

私が特に面白いと思ったのは、これらの過程に関わった方がほとんどアマチュア(一部はプロ?)らしいという点。ひと昔前なら、曲を発表し人気化させるには、どうしても音楽プロダクション/レコード会社を通さなければならなかったはずです。この”初音ミク”に関し興味深いのは、そのハードルを取っ払ってしまった点、つまり音楽の製作・発表権をレコード会社から制作者本人に戻してしまった点です。

50年前なら、レコード会社などは音楽発展の上で必要不可欠な存在だったはず。音楽レーベルが才能を発掘し、製作環境を与え発表する舞台を整えてこそ、アーティストは世に出ることが可能でした。良い意味で、レコード会社がアーティストとリスナーを仲介していたと考えられます。ところが、インターネットが全世界に普及し尽くしている現状では、この音楽産業各社を飛び越して制作者がリスナーに直接楽曲を提供し、リスナーも自由にそれらの中から自分の嗜好に合った作品を選ぶことが可能ということに。

アマチュア音楽家がレコード会社などに縛られずに曲を発表できる点、リスナーも自分の好きな曲を選べる点、この2つの点で初音ミクの登場は画期的なんじゃないかと思われます。

近年、レコード会社/音楽産業の衰退は目に余るものがあります。私はCDを購入するにしてもほぼ古いものしか買いません。逆に言えば、新しいものに欲しいものがほとんどありません。新しい音楽には魅力をほとんど感じません。その上、日本の音楽産業は”妙なもの”ばかりをゴリ押しする始末。そういった不満を感じてた人々に”初音ミク”は訴えるものがあったのではないかと。もしリスナーが満足できる楽曲を音楽産業が提供し続けていたなら、”初音ミク”が人気化することはなかったのかもしれません。

音楽作成ソフト「初音ミク」発売から3年とちょっとが経過し、これまで発表された曲は3万曲を越えるそうです。その中から人気化したのはもちろんわずか。これはリスナーが厳しい目で選択した結果な訳です。もの凄い競争が行われた結果ということに。この厳しい競争は楽曲だけではありません。1つの曲に対し、複数のPVが製作されることもあるそうです。これもまたリスナーが鑑賞し、より支持されたPVが生き残ることに。

先ほど、リスナーも”初音ミク”ムーヴメントの参加者と書きました。リスナーはこれまでの産業音楽市場では単なる「受け手」でしたが、「初音ミク」に関しては積極的に発言し、支持/不支持を表明する「受け手」以上の存在となったと考えても良さそうです。流行を作るのは、レコード会社のプロデューサーではなく、多数存在するリスナーによる自由意志ということに。

更に、リスナーは「歌ってみた」ですとか「踊ってみた」というように、初音ミクの曲を歌ったり踊ったりして、その音声、映像をアップすることも出来ます。音楽をただ受け取るだけではなく、発信も出来る訳です。著作権管理の厳しい商業音楽では、なかなかこの楽しみ方は成り立ちません。

繰り返しになりますが、①曲を作る人、②PVを作る人(振り付けを考える人)、③ライブを企画製作する人、④これらを鑑賞し、判定する多数のリスナー、⑤歌ってみた、踊ってみたでオマージュを捧げる人、これら全てが「初音ミク」の参加者ということになります。こんな音楽の楽しみ方って今までありませんでした。素晴らしいと思います。遅ればせながら、私も「聴く」だけですが参戦させて頂いております。

いくつか出来の良い作品を見つけたのですが、最初に紹介するのは映像的にも楽曲的にも面白いと思えた「恋は戦争」という曲を。作った方の詳細は私には良くわからないのですが、興味のある方は初音ミクwikiというサイトの「恋は戦争」という項を参照してみてください。



上記【4】3Dホログラムを使ったライブ映像がこちら。


で、ですね、Youtube上では、なぜか日本人ではなく、外国人のコメントばかり。どうやら外国でもこの初音ミクは大人気のようです。

ちなみにこちらはスペイン語バージョン。スペイン人が現地語/実写でリメイクしちゃったようです。


ウィキペディア:初音ミクの項初音ミクWiki

J-POP【011】Perfume "One Room Disco"/Perfume 「ワン・ルーム・ディスコ」【2009】

【曲名】"One Room Discp"/「ワン・ルーム・ディスコ」【2009年】 
【アーティスト】Perfume
【収録アルバム】「トライアングル」【2009年】

テクノユニットCapsuleのメンバーで、音楽プロデューサーの中田ヤスタカが世に送り出したテクノ・ユニットPerfume。カタカナ・イングリッシュを逆手にとった発音が新鮮。YMO以来のテクノ・ブームを牽引するグループとなりました。



ウィキペディア:Perfumeの項

 

J-POP【010】PUFFY 「これが私の生きる道」【1996】

【曲名】"Korega watashino ikiru michi"/「これが私の生きる道」【1996年】
【アーティスト】PUFFY
【収録アルバム】「JET CD」【1998年】

奥田民生がプロデュースした2人組ユニット。1996年5月に作詞:井上陽水/作曲:奥田民生の「アジアの純真」でデビュー。同年10月にこの「これが私の生きる道」を2ndシングルとしてリリースしました。

脱力した独得の魅力を持った二人。宣伝も大してしていなかった印象ですが大人気に。昨今のゴリ押し系アーティストの不評を見るにつけ、Puffyこそが”自然に人気を得た”最後のグループだったのかもしれない、と。






ウィキペディア:PUFFYの項

 

J-POP【009】JUDY AND MARY "Chiisana koro kara"/JUDY AND MARY 「小さな頃から」【1995】

【曲名】"Chiisana koro kara"/ 「小さな頃から」【1995年】 
【アーティスト】JUDY AND MARY
【収録アルバム】「Orange Sunshine」【1994年】

JUDY AND MARYが1994年に発表した2ndアルバム「Orange Sunshine」に収録され、翌1995年にシングルカットされた曲。ノスタルジックな雰囲気に溢れた歌詞、曲が見事にマッチ。いつ聴いてももどことなく”懐かしさ”の漂う曲です。



ウィキペディア:JUDY AND MARYの項

 

J-POP【008】Arai Yumi "Sotsugyo Shasin"/荒井由美 「卒業写真」【1975】

【曲名】"Sotsugyo Shasin"/「卒業写真」【1975年】
【アーティスト】Arai Yumi/荒井由美
【収録アルバム】「Cobalt Hour」【1975】

ハイ・ファイ・セットに提供しヒットした曲を、自らセルフ・リメイクした曲。1975年に発表した3枚目のアルバム「VOBALT HOUR」に収録されました。



ウィキペディア:荒井由美の項

 

2012/01/25

Soul Music【041】CHIC "Le Freak"/シック 「おしゃれフリーク」【1978】

【曲名】"Le Freak"/「おしゃれフリーク」【1978年】
【アーティスト】CHIC/シック
【収録アルバム】"C'est Chic"/ベスト盤など

ギターのナイル・ロジャース、ベースのバーナード・エドワースを中心に結成されたバンド。ソウル/ファンクというよりは、ディスコ・ヒット・グループという印象が強いかもしれません。

ナイル・ロジャースはシックでの活動を経て、1980年代にはプロデューサーとして大活躍。デヴィット・ボウイの「レッツ・ダンス」【1983年】、デュラン・デュランの「リフレックス」【1984年】、マドンナの「ライク・ア・バージン」【1984年】、ミック・ジャガーのソロ・アルバム「シーズ・ザ・ボス」【1985年】などをビッグ・ヒットさせることになります。



ウィキペディア:シックの項
関連記事:Rock/Pops【006】David Bowie "Modern Love"/デヴィッド・ボウイ 「モダン・ラヴ」【1983】

 


Soul Music【040】James Brown "Soul Power"/ジェームズ・ブラウン 「ソウル・パワー」

【曲名】"Soul Power"/ 「ソウル・パワー」
【アーティスト】James Brown/ジェームズ・ブラウン
【収録アルバム】ベスト盤

ジェームズ・ブラウンの曲に関しては、素晴らしさとシングル・カットされたかどうかはほとんど関係ありません。ヒット曲以外にも根強い人気の曲が多数あります。今回紹介する"Soul Power"という曲もそのひとつ。ブリブリ感が半端ではありません。



ウィキペディア:ジェームズ・ブラウンの項

関連記事:Soul Music【007】James Brown "Get Up Offa That Thing"/ジェームズ・ブラウン  「ゲット・アップ・オッファ・ザット・シング」【1976】

 

Soul Music【039】Otis Redding "(Sittin' On)The Dock Of The Bay"/オーティス・レディング 「ドック・オブ・ザ・ベイ」【1968】

【曲名】"(Sittin' On)The Dock Of The Bay"/「ドック・オブ・ザ・ベイ」【1968年】
【アーティスト】Otis Redding/オーティス・レディング
【収録アルバム】"(Sittin' On)The Dock Of The Bay"/「ドック・オブ・ザ・ベイ」【1968年】 ほかベスト盤など

1960年代は、数多くのソウル・シンガーが登場し、スターとなった時期でしたが、その中でも頂点に君臨していたのは間違いなくオーティス・レディングでした。他のシンガーとオーティスの最大の違いは、曲ではなくヴォーカリストとしての類い希なる資質が評価されていた点。オーティスは、他のアーティストの曲をカヴァーすることも多かったのですが、誰の曲を歌ってもオーティス節にしてしまう魔力のようなものがありました。

この"(Sittin' On)The Dock Of The Bay"という曲は、1967年に飛行機事故でたった26歳でこの世を去ってしまったオティースが、死の4日前にレコーディングした曲。オーティスと言えば、「ドック・オブ・ザ・ベイ」と言っても良いほどの代表曲です。



ウィキペディア:オーティス・レディングの項
関連記事:Soul Music【015】Otis Redding "Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)"/オーティス・レディング 「ファ・ファ・ファ 」【1966】

 

Soul Music【038】Roberta Flack "Killing Me Softly with his song"/ロバータ・フラック 「やさしく歌って」【1973】

【曲名】"Killing Me Softly with his song"/「やさしく歌って」【1973年】 
【アーティスト】Roberta Flack/ロバータ・フラック
【収録アルバム】"Killing Me Softly with his song"/「やさしく歌って」【1973年】/ベスト盤など

1970年代に活躍し、カリスマ・ソウルシンガー、ダニー・ハザウェイとのコラボレーションでも知られるロバータ・フラック。彼女の最大のヒットがこの「やさしく歌って」でした。



ウィキペディア:ロバータ・フラックの項

 

2012/01/24

Techno/Electoronica【008】The Prodigy "Stand Up"/プロディジー 「スタンドアップ」【2009】

【曲名】"Stand Up"/「スタンドアップ」【2009年】
【アーティスト】The Prodigy/プロディジー
【収録アルバム】”Invaders Must Die"/「インヴェーダーズ・マスト・ダイ」【2009年】

1990年代から活躍するプロディジー。日本では、アンダーワールド、ケミカル・ブラザーズ、オービタルと並び”テクノ四天王”と呼ばれているそうです。

この"Stand Up"という曲は、アメリカ映画「キック・アス」【2010年】のサントラにも使用されました。



ウィキペディア:プロディジーの項

 

Rock/Pops【019】The Police "Every Breath You Take"/ポリス 「見つめていたい」【1983】

【曲名】"Every Breath You Take"/ 「見つめていたい」【1983年】 
【アーティスト】The Police/ポリス
【収録アルバム】"Synchronicity"/「シンクロニシティー」【1983年】

スティングが在籍したイギリスのバンド、ポリス。彼らのラストアルバム「シンクロニシティ」に収録された曲。



ウィキペディア:ポリスの項

 

Rock/Pops【018】U2 "I Still Haven't Found What I'm Looking For"/US 「終りなき旅」【1987】

【曲名】"I Still Haven't Found What I'm Looking For"/ 「終りなき旅」【1987年】 
【アーティスト】U2
【収録アルバム】"The Joshua Tree"/「ヨシュア・トゥリー」【1987年】

アイルランドのバンドU2が放ったビッグヒット・アルバム「ヨシュア・トゥリー」に収録された曲。シンプルな構成ながら、尋常でない疾走感を持つ曲。



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2012/01/23

Jazz【024】Horace Silver "Song For My Father"/ホレス・シルヴァー 「ソング・フォー・マイ・ファーザー」【1964】

【曲名】"Song For My Father"/「ソング・フォー・マイ・ファーザー」【1964年】
【アーティスト】Horace Silver/ホレス・シルバー
【収録アルバム】"Song For My Father"/「ソング・フォー・マイ・ファーザー」【1964年】

数々の名盤を世に送り出したピアニスト/作曲のホレス・シルバー。彼の代表作で、後のアーティストたちにも大きな影響を与え、サンプリングされることも多い名曲。



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リンク:ブログ「ジャズ、来るべきもの」Horace Silver "Song For My Father"【1964】

 


Jazz【023】Ike Quebec "Lover Man"/アイク・ケベック 「ラバーマン」【1961】

【曲名】"Lover Man"/「ラバーマン」【1961年】 
【アーティスト】Ike Quebec/アイク・ケベック
【収録アルバム】 "It Might As Well Spring"/「春の如く」【1961年】

テナー・サックス奏者アイク・ケベックによるスタンダードLover Man"。

オルガンとの相性も抜群。ねっとりとしたケベックのプレイには哀愁のようなものが漂います。ジャズらしいジャズと言えるのではないかと。



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リンク:ブログ「ジャズ、来るべきもの」Ike Quebec "It Might Be As Well Spring"【1961】

Jazz【022】The Modern Jazz Quartet "Ralph's New Blues"/M.J.Q. 「ラルフズ・ニュー・ブルーズ」【1955】

【曲名】"Ralph's New Blues"/「ラルフズ・ニュー・ブルーズ」【1955年】
【アーティスト】The Modern Jazz Quartet/M.J.Q.
【収録アルバム】 "Concorde"/「コンコルド」【1955年】

モダン・ジャズ・カルテット(通称:MJQ)は、ヴィブラフォン(鉄琴)のミルト・ジャクソンがメインを務める大人気グループ。1990年代まで50年近く活躍しました。

鉄琴というと、小学校の鼓笛隊が思い浮かんでしまいますが、プロはさすがにレヴェルが違います。冒頭のヴァイブに音でガツンとやられてしまいます。



ウィキペディア:モダン・ジャズ・カルテットの項
リンク:ブログ「ジャズ、来るべきもの」The Modern Jazz Quartet "Concorde"【1955】

 

Jazz【021】Lou Donaldson "Blues Walk"/ルー・ドナルドソン 「ブルース・ウォーク」【1958】

【曲名】"Blues Walk"/「ブルース・ウォーク」【1958年】 
【アーティスト】Lou Donaldson/ルー・ドナルドソン
【収録アルバム】 "Blues Walk"/「ブルース・ウォーク」【1958年】

サックス奏者ルー・ドナルドソンの代表作。ジャズには珍しく打楽器コンガ【レイ・バレット】が加わったことで、エキゾチズムに溢れた曲となりました。



ウィキペディア:ルー・ドナルドソンの項
リンク:「ジャズ、来るべきもの」Lou DONALDOSON  "Blues Walk"【1958】

 

Jazz【020】Quincy Jones "Soul Bossa Nova"/クインシー・ジョーンズ 「ソウル・ボッサ・ノヴァ」【1964】

【曲名】"Soul Bossa Nova"/ 「ソウル・ボッサ・ノヴァ」【1964年】 
【アーティスト】Quincy Jones/クインシー・ジョーンズ
【収録アルバム】 "Big Band Bossa Nova"/「ソウル・ボッサ・ノヴァ」【1964年】

1959年代後半から60年代にかけて、ブラジルから伝わってきたボッサ・ノヴァがジャズ・シーンを席捲します。多くのアーティストが好んでボッサを取り上げレコーディング。その多くは、ジョビンらブラジル人作曲家の曲をカバーするスタイルでした。

が、天才クインシー・ジョーンズが決定打を放ちます。それが今回紹介する"Soul Bossa Nova"という曲。流行を敏感に察知し、自らでそれをまとめあげてしまうプロデュース力こそクインシー・ジョーンズが50年近くトップ・プロデューサーとして君臨し続けた理由と言えるでしょう。



ウィキペディア:クインシー・ジョーンズの項
関連記事:Soul Music【033】Quincy Jones "Ai No Corrida"/クインシー・ジョーンズ 「愛のコリーダ」【1981】
リンク:ブログ「ジャズ、来るべきもの」Quincy Jones "Big Band Bossa Nova"【1964】

 

2012/01/22

映画音楽【023】Maurice Jarre " Lawrence Of Arabia"/モーリス・ジャール 「アラビアのロレンス」【1962】

【曲名】" Lawrence Of Arabia"/「アラビアのロレンス」【1962年】 
【アーティスト】Maurice Jarre/モーリス・ジャール
【収録アルバム】サウンドトラック「アラビアのロレンス」【1962年】

英国の巨匠デヴィット・リーンが監督した前代未聞の規模で展開する一大叙事詩『アラビアのロレンス』【1962年】。この壮大な映像に恐るべきサントラを提供したのが、フランスのモーリス・ジャール。リーンとジャール、ふたりにとってキャリアを代表する作品となりました。



ウィキペディア:モーリス・ジャールの項
リンク:ブログ「映画パンフレット研究所」欧州の巨匠【3】デヴィット・リーン 第3回

 


映画音楽【022】Max Steiner "Gone With The Wind"/マックス・スタイナー 「風と共に去りぬ」【1939】

【曲名】"Gone With The Wind"/「風と共に去りぬ」【1939年】 
【アーティスト】Max Steiner/マックス・スタイナー
【収録アルバム】サウンドトラック 「風と共に去りぬ」【1939年】

オーストリアで生まれ、マーラーとも知己のあったスタイナーは、若くして渡英。第一次大戦時に、アメリカへと渡り、ミュージカル指揮者として活躍。後に映画がトーキー化されるとハリウッドに招かれ、映画音楽作曲家として大成功を収めます。

スタイナーの作曲した中でも最も有名なのが、「風と共に去りぬ」のテーマ。どことなく哀しげではあるものの力強い曲調は、スカーレット・オハラのキャラクターとも絶妙にマッチしています。



ウィキペディア:マックス・スタイナーの項
リンク:ブログ「映画パンフレット研究所」サントラ至上主義【2】オーケストレーション型/古典派

 

映画音楽【021】Henry Mancini "Peter Gunn"/ヘンリー・マンシーニ 「ピーター・ガン」【1958】

【曲名】"Peter Gunn"/「ピーター・ガン」【1958年】 
【アーティスト】Henry Mancini/ヘンリー・マンシーニ
【収録アルバム】ベスト盤など

この曲は、1958年からアメリカで放送された人気TVドラマ「ピーター・ガン」のテーマ曲。マンシーニらしいジャズ・テイストの濃い楽曲。後に映画『ブルース・ブラザーズ』でも再使用されます。



ウィキペディア:ヘンリー・マンシーニの項
関連記事:映画音楽【013】Henry Mancini "Touch of Evil"Main Title/ヘンリー・マンシーニ 「黒い罠」のテーマ【1958】




映画音楽【020】Ifukube Akira "Invasion Of Astro-Monster"/伊福部昭 「怪獣大戦争」のマーチ【1965】

【曲名】"Invasion Of Astro-Monster"/「怪獣大戦争」のマーチ【1965年】
【アーティスト】Ifukube Akira/伊福部昭
【収録アルバム】サウンドトラック「怪獣大戦争」/ベスト盤

伊福部昭は、東宝特撮映画『ゴジラ』シリーズのテーマ曲で知られる作曲家。この「怪獣大戦争」のマーチは、「ゴジラ」のテーマと並ぶ大人気曲。



ウィキペディア:伊福部昭の項





映画音楽【019】John Williams "The Imperial March"/ジョン・ウィリアムス 「帝国のテーマ」【1977】

【曲名】"The Imperial March"/「帝国のテーマ」【1977年】 
【アーティスト】John Williams/ジョン・ウィリアムス
【収録アルバム】サウンドトラック「スター・ウォーズ」シリーズ

「帝国のマーチ」というよりも、「ダース・ベイダーのテーマ」として知られる曲。映画『スター・ウォーズ』全6作品を通して観るとこの壮大な物語の主役は、ルークでもアナキンでもなく、ダース・ベイダーであることがわかります。結局、このファシズムの香り漂う恐ろしいテーマ曲こそが主題歌とも考えられるということに。



ウィキペディア:ジョン・ウィリアムスの項

 

2012/01/21

Soul Music【037】Michael Jackson "Don't Stop 'Til Get Enough"/マイケル・ジャクソン 「今夜はドント・ストップ」【1979】

【曲名】"Don't Stop 'Til Get Enough"/「今夜はドント・ストップ」【1979年】
【アーティスト】Michael Jackson/マイケル・ジャクソン
【収録アルバム】"Off The Wall"/「オフ・ザ・ウォール」【1979年】

1960年代にジャクソン5でビッグヒットを連発したものの、契約問題のゴタゴタからモータウン・レコードから離脱。グループ名をジャクソン5に改名。しかし、マイケルの成長にともなってヒットから遠ざかります。

そんな中、マイケルにとって生涯庇護者となるダイアナ・ロス主演のオール黒人キャスト・ミュージカル『ウィズ』【1978年】に出演。この作品のサントラ担当はクインシー・ジョーンズでした。

クインシーは、1950年代に音楽学校卒業とともにジャズ・アレンジャーとして頭角を現しました。当時まだ20代前半。言ってみればクインシーは元祖天才ミュージシャン。その後も数々のヒット作を連発していました。

マイケルは、そのクインシーに「ソロ・アルバムを作りたいのだけれど、良いプロデューサー誰か紹介してくれないかい?」と相談したそうです。クインシー答えて曰く「ボクじゃダメかい?」

こうして「オフ・ザ・ウォール」「スリラー」「バッド」と続くクインシー/マイケルによるビッグ・ヒット3部作は生まれました。

「オフ・ザ・ウォール」の1曲目に収録された"Don't Stop 'Til Get Enough"は、その偉大なコラボレーションのスタートを告げるものでした。



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Soul Music【036】Martha & The Vandellas "Heatwave"/マーサ&ザ・ヴァンデラス 「ヒートウェイヴ」【1963】

【曲名】"Heatwave"/「ヒートウェイヴ」【1963年】 
【アーティスト】Martha & The Vandellas/マーサ&ザ・ヴァンデラス
【収録アルバム】ベスト盤

モータウン系列のレコード会社ゴーディ所属。この曲は、彼女たちにとって初めてのビッグ・ヒットとなりました。



ライヴ版。




ウィキペディア:マーサ&ザ・ヴァンデラスの項

 

Soul Music【035】The Marvelettes "Please Mr.Postman"/マーヴェレッツ 「プリーズ・ミスター・ポストマン」【1961】

【曲名】"Please Mr.Postman"/「プリーズ・ミスター・ポストマン」【1961年】
【アーティスト】The Marvelettes/マーヴェレッツ
【収録アルバム】ベスト盤

モータウン所属の女性コーラス・グループ、マーヴェレッツ。彼女たちのデビュー曲にして、最大のヒット曲が"Please Mr.Postman"。R&BチャートのみならずPOPチャートでも1位を記録。これはモータウン・レコードにとっても初めてのPOPチャート制覇でした。



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Soul Music【034】The Platters "Sixteen Tons"/プラターズ 「シクスティーン・トンズ」

【曲名】"Sixteen Tons"/「シクスティーン・トンズ」
【アーティスト】The Platters/プラターズ
【収録アルバム】ベスト版

"Only You"で知られるプラターズ。今回紹介するのは、ベースがリードをとった珍しい曲。妙な聞き応えがある曲です。



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Soul Music【033】Quincy Jones "Ai No Corrida"/クインシー・ジョーンズ 「愛のコリーダ」【1981】

【曲名】"Ai No Corrida"/「愛のコリーダ」【1981年】
【アーティスト】Quincy Jones/クインシー・ジョーンズ
【収録アルバム】"Dude"/「愛のコリーダ」【1981年】

大島渚の『愛のコリーダ』【1976年】に触発されて書かれたチャズ・ジャンケルによる楽曲を、クインシー・ジョーンズがカバー。ソウル・ミュージックというよりも、ディスコ・チューンとしてヒットしました。ヴォーカルは、チャールズ・メイ【Charles May】。

    

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2012/01/20

Jazz【019】Max Roach "The Drum Also Waltzes"/マックス・ローチ 「ドラム・オルソー・ワルツ」【1966】

【曲名】"The Drum Also Waltzes"/ 「ドラム・オルソー・ワルツ」【1966年】 
【アーティスト】Max Roach/マックス・ローチ
【収録アルバム】 "Drums Unlimited"/「限りなきドラム」【1966年】

ボーカルだけの曲はアカペラ、ピアノだけの曲はピアノ・ソロ曲。他にギター、ベースなどひとつの楽器のみで構成された曲はしばしば耳にすることがあります。

では、ドラムのみで曲を作ることは可能なのか。ライブで曲の間奏にドラマーがソロを叩くのとは異なります。ドラムだけで曲を構成するという意味。

この難題に、歴史的ジャズ・ドラマーのナックス・ローチがチャレンジしました。



”曲”とは言えないのかもしれません。が、1度聴くと耳に残り忘れられなくなります。”名曲”だと思います。

ウィキペディア:マックス・ローチの項

Jazz【018】Jimmy Smith "When Johnny Comes Marching Home"/ジミー・スミス 「ジョニーが凱旋するとき」【1960】

【曲名】"When Johnny Comes Marching Home"/「ジョニーが凱旋するとき」【1960年】 
【アーティスト】Jimmy Smith/ジミー・スミス
【収録アルバム】"Crazy Baby!"/「クレイジー・ベイビー!」【1960年】

トラディショナルなマーチ曲"When Johnny Comes Marching Home"も、オルガン・ジャズの神様ジミー・スミスにかかるとこんなにファンキーになってしまいます。



ウィキペディア:ジミー・スミスの項

関連記事:Jazz【016】Jimmy Smith "The Cat"/ジミー・スミス 「キャット」【1964】

Jazz【017】John Coltrane "My Favorite Things"/ジョン・コルトレーン 「マイ・フェバリット・シングス」【1961】

【曲名】"My Favorite Things"/「マイ・フェバリット・シングス」【1961年】 
【アーティスト】John Coltrane/ジョン・コルトレーン
【収録アルバム】 "My Favorite Things"/「マイ・フェバリット・シングス」【1961年】

ジョン・コルトレーンというとちょっと”難しい”という印象があるかもしれません。ところが、この「マイ・フェバリット・シングス」という作品だけは例外。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌を、普段は使わないソプラノ・サックスでプレイ。結果として、複雑なのに聴きやすい名演となりました。



ウィキペディア:ジョン・コルトレーンの項
リンク:ブログ「ジャズ、来るべきもの」John COLTRANE "My Favorite Things"【1961】

 

Soul Music【032】Whitney huston "I Wanna Dance With Somebady"/ホイットニー・ヒューストン 「素敵なSomebody」【1987】

【曲名】"I Wanna Dance With Somebady"/「素敵なSomebody」【1987年】
【アーティスト】Whitney huston/ホイットニー・ヒューストン
【収録アルバム】"Whitney"/「ホイットニーⅡ」【1987年】

1985年にデビューし、一気にスターとなったホイットニー・ヒューストン。セカンド・アルバムに収録され、大ヒットを記録したのがこの曲。

当時人気だったマドンナやシンディー・ローパーがどちらかというと歌唱力よりもキャラクターを全面に押し出していたのとは対照的に、ホイットニーは純粋に歌唱力だけで勝負していた印象でした。



ウィキペディア:ホイットニー・ヒューストンの項

 

2012/01/19

Soul Music【031】Zapp "More Bounce To the Ounce"/ザップ 「気分はザッピー」【1980】

【曲名】"More Bounce To the Ounce"/ 「 気分はザッピー」【1980年】 
【アーティスト】Zapp/ザップ
【収録アルバム】"Zapp"/「ザップ!」【1980年】

P-Funkの弟分的な存在だったZapp。リーダーのロジャーと彼の兄弟たちで結成されたファンク・バンド。トーク・ボックスを用いた独得のボーカルが最大の特徴。後に多くのフォローワーを生んでいるのはご存じの通り。プロディースは、ロジャーとブーツィー・コリンズ。



一時はプリンスと並ぶ才能と言われておりましたが、1990年代になると低迷期に。しかし、Hip-Hop系の若手たちに彼らの曲が頻繁にサンプリングされるようになると再び脚光を浴びるようになります。

が、1999年に、金銭トラブルからかつてザップのメンバーだったラリーにより射殺され、この世を去ってしまうことになります。

ウィキペディア:ザップの項

 

Soul Music【030】Aretha Franklin "I Say A Little Prayer"/アレサ・フランクリン 「小さな願い」【1968】

【曲名】"I Say A Little Prayer"/「小さな願い」【1968年】 
【アーティスト】Aretha Franklin/アレサ・フランクリン
【収録アルバム】ベスト盤など

この"I Say A Little Prayer"という曲ですが、元々はアレサ・フランクリンの曲ではありません。アメリカを代表する白人作曲家で、数々の人気曲を放ったバート・バカラックが、1967年にディオンヌ・ワーウィックのために書いた曲でした。こちらも名演。ですか、ソウル・ミュージックというよりも、アメリカン・ポップという印象が強いものでした。

まずは、ディオンヌ版を。



アレンジはバカラック・ワールドそのもの。ちなみに、ディオンヌは、ホイットニー・ヒューストンの従姉妹。

そして、こちらが今回のメインであるアレサ版。グッとソウルフルになります。



更に画質はかなり悪いですが、ディオンヌとアレサふたりによる奇跡のデュエット版がありました!



ウィキペディア:アレサ・フランクリンの項ディオンヌ・ワーウィックの項
関連記事:Soul Music【004】Aretha Franklin "Think"/アレサ・フランクリン 「シンク」【1968】
              映画音楽【006】Burt Bucharach "Casino Royale Theme"/バート・バカラック 「カジノ・ロワイヤル」のテーマ【1967】 

  



Rock/Pops【017】Madonna "La Isla Bonita"/マドンナ 「ラ・イズラ・ボニータ」【1986】

【曲名】"La Isla Bonita"/「ラ・イスラ・ボニータ」【1986年】 
【アーティスト】Madonna/マドンナ
【収録アルバム】"True Blue"/「トゥルー・ブルー」【1986年】

マドンナの3枚目のオリジナル・アルバムに収録され、後にシングル・カットもされた曲。



ウィキペディア:マドンナの項

 

Rock/Pops【016】The Beatles "Come Together"/ビートルズ 「カム・トゥギャザー」【1969】

【曲名】"Come Together"/「カム・トゥギャザー」【1969年】 
【アーティスト】The Beatles/ザ・ビートルズ
【収録アルバム】"Abbey Road"/「アビー・ロード」【1969年】

後期ビートルズの代表的な曲。ビートルズらしからぬ雰囲気の曲。ジョン・レノン主導で製作された曲だったそうです。



ウィキペディア:ザ・ビートルズの項

2012/01/18

Rock/Pops【015】The Rolling Stones "Honky Tonk Women"/ローリング・ストーンズ 「ホンキー・トンク・ウイメン」【1969】

【曲名】"Honky Tonk Women"/ 「ホンキー・トンク・ウイメン」【1968年】
【アーティスト】The Rolling Stones/ローリング・ストーンズ
【収録アルバム】"Through The Past Darkly"【1969年】

ストーンズらしさが最も表現された曲。ストーンズ好きでこの曲が嫌いな人は存在しないはず。ビートルズになくて、ストーンズにあるもの。それがこの曲に凝縮されています。



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映画音楽【018】Sato Masaru "Yojimbo"/佐藤勝 「用心棒」のテーマ【1961】

【曲名】"Yojimbo"/「用心棒」のテーマ【1961年】
【アーティスト】Sato Masaru/佐藤勝
【収録アルバム】サウンドトラック「用心棒」/ベスト盤など

『七人の侍』など初期黒澤作品のサントラと言えば、早坂文雄との黄金コンビで知られております。しかし、1955年に早坂が結核により41歳で急逝。彼の弟子だった佐藤勝が以降、『赤ひげ』【1965年】まで、黒澤作品にサントラを提供することになります。

黒澤=佐藤コンビの最大の成功作がこの『用心棒』【1961年】のテーマ。



こちらは、映画の冒頭のシーン。「これからとんでもないことが起きるのではないか」と期待させる素晴らしい映像と音楽のマッチングを観ることができます。


ウィキペディア:佐藤勝の項

  


映画音楽【017】Ennio Morricone "Gabriel's Oboe"/エンニオ・モリコーネ 「ガブリエルのオーボエ」【1986】

【曲名】"Gabriel's Oboe"/「ガブリエルのオーボエ」【1986年】
【アーティスト】Ennio Morricone/エンニオ・モリコーネ
【収録アルバム】サウンドトラック「ミッション」【1986】

南米で布教活動をする神父が経験する過酷なドラマを描いた『ミッション』【1986年】。この作品でも、モリコーネは素晴らしい仕事をしました。



ウィキペディア:エンニオ・モリコーネの項

 



映画音楽【016】Hans zimmer "The Battle" from Gladiator/ハンス・ジマー 『グラディエーター』より「ザ・バトル」【2000】

【曲名】"The Battle" from Gladiator/ 『グラディエーター』より「ザ・バトル」【2000年】 
【アーティスト】Hans zimmer/ハンス・ジマー
【収録アルバム】 サウンドトラック『グラディエーター』【2000年】

ローマ時代の闘士の姿を描いた『グラディエーター』【2000年】の壮大なサントラ。ドイツ出身のサントラ作家ハンス・ジマーの作品です。この映画は音響効果が素晴らしく、楽曲の壮大さが際だった作品でした。

ただ、ジマーのサントラに対しては、ホルストやワーグナー作品からの剽窃ではないか、との指摘もあり、訴訟に発展しているとのこと。ジマー本人は、剽窃を否定しているそうです。剽窃問題の真相はわかりかねますが、このサントラが素晴らしいのは動かしようがなさそうです。



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2012/01/17

Jazz【016】Jimmy Smith "The Cat"/ジミー・スミス 「キャット」【1964】

【曲名】"The Cat"/「キャット」【1964年】
【アーティスト】Jimmy Smith/ジミー・スミス
【収録アルバム】"The Cat"/「キャット」【1964年】

ジャズ・オルガンのスーパースターにして、アイドル的存在だったジミー・スミス。彼のディスコグラフィの中でも最も人気があるのが、この「キャット」という作品。発表当時、ジャズ作品としては異例の大ヒットを記録したそうです。

ジミー・スミスは、ジャズとは縁遠いと思っている方に最も受け入れ易いプレイヤー。特に今作の聴きやすさは尋常ではありません。



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J-POP【007】Yen Town Band "Swallowtail Butterfly"/Yen Town Band 「スワロウテイル・バタフライ~あいのうた~」【1996】

【曲名】"Swallowtail Butterfly"/「スワロウテイル・バタフライ~あいのうた~」【1996年】 
【アーティスト】Yen Town Band
【収録アルバム】 "Montage"【1996年】

『Love Letter』【1995年】が好評だった岩井俊二監督。第2作として発表した『スワロウテイル』【1996年】は賛否両論でした。この作品の音楽は、Mr.Childrenのプロデューサーとして知られる小林武史。サントラのために、映画にも俳優として出演していたCharaをヴォーカルにYen Town Bandを結成。映画のためだけのユニットでしたが、アルバムも発表しました。

この「スワロウテイル・バタフライ~あいのうた~」は、映画の主題歌。




ウィキペディア:Yen Town Bandの項

  

Rock/Pops【014】Bruce Springsteen "Thunder Road"/ブルース・スプリングスティーン 「涙のサンダーロード」【1975】

【曲名】"Thunder Road"/「涙のサンダーロード」【1975年】 
【アーティスト】Bruce Springsteen/ブルース・スプリングスティーン
【収録アルバム】 "Born To Run"/「明日なき暴走」【1975年】

1970年代のアメリカン・ロックを代表する作品『明日なき暴走』。ブルース・スプリングスティーンは、田舎の兄ちゃんというイメージが強いかも知れませんが、恐るべきパワーを秘めた作品。間違っても英国勢にはこういったタイプの作品は作れないはず。

"Thunder Road"は1曲目に収録されております。静かに始まり、徐々に盛りあがっていく陶酔感。ただの荒っぽいアメリカン・ロックと思いきや素晴らしい音楽性を持ち合わせていることを証明しました。




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Soul Music【029】Percy Sledge "When A man Loves A Woman"/パーシー・スレッジ 「男が女を愛する時」【1966】

【曲名】"When A man Loves A Woman"/「男が女を愛する時」【1966年】
【アーティスト】Percy Sledge/パーシー・スレッジ
【収録アルバム】"When A man Loves Woman"/「男が女を愛する時」【1966年】 /ベスト盤

ソウルの名曲と言えば、必ず挙げられるパーシー・スレッジの大ヒット曲。一度聴いたら忘れられないメロディとは、こういった曲のことを言うのでしょう。

後に、メグ・ライアン/アンディ・ガルシア主演で同名の『男が女を愛する時』【1994年】という映画が製作されましたが、もちろんこの曲が主題歌として採用されました。



ウィキペディア:パーシー・スレッジの項
リンク:主題歌【2】『マイ・ガール』『男が女を愛する時』『キリング・ミー・ソフトリー』

 

Soul Music【028】The Temptations "I Wish It Would Rain"/テンプテーションズ 「雨に願いを」【1967】

【曲名】"I Wish It Would Rain"/「雨に願いを」【1967年】 
【アーティスト】The Temptations/テンプテーションズ
【収録アルバム】 "I Wish It Would Rain"/「雨に願いを」【1967年】 /ベスト盤など

モータウン・レコードは、数多くの人気コーラス・グループを世に送り出しましたが、最も人気の高いのは間違いなくこのテンプテーションズ。恐るべき名曲製造グループでした。

明るい陽性の曲も多いテンプスですが、今回は少し哀愁漂う曲を。



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