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2012/09/03

Soul Music【103】Marvin Gaye "What's Going On"/マーヴィン・ゲイ 「ホワッツ・ゴーイング・オン」【1971】

【曲名】"What's Going On"/「ホワッツ・ゴーイング・オン」【1971年】 
【アーティスト】Marvin Gaye/マーヴィン・ゲイ
【収録アルバム】"What's Going On"/「ホワッツ・ゴーイング・オン」【1971年】

マーヴィン・ゲイは、ヴォーカリストとしてだけではなく、作曲家そして緻密なアレンジャーとしても高く評価されている文字通りの”アーティスト”であり、後の世代に多大なる影響を与えた歴史的なミュージシャン。

1960年代初頭にソロ・アーティストとしてデビュー。1960年代後半にタミー・テレルとのデュエット曲でヒットを連発しますが、テレルが脳腫瘍で急死してしまい、そのショックから一時的に活動停止してしまいます。

ベトナム戦争から帰還した弟との再会に刺激され、活動再開。そして発表したのがこの"What's going On"でした。マーヴィン・ゲイは、今作でベトナム戦争、公害問題、貧困問題など、社会的なメッセージを発信します。これは大変異例なこと。

また、シングル曲発表が中心だったブラック・ミュージック界に、アルバムという概念、それもひとまとまりの作品群としてのアルバム、ト-タル・アルバム的な思想を持ち込んだのも今作とされております。マーヴィン自身がプロデューサーを務め、他人が自作作品に手を入れることを回避した点も特筆すべき。今作をきっかけに、数多くのアーティストがセルフ・プロデユースを希望するようになり、よりアーティスティックで先鋭的な作品を発表するようになります。

この曲は単なるヒット曲ではなく、社会的メッセージを持ち、緻密なアレンジを施されたという内容面、セルフ・プロデュースなど制作面で画期的な作品だったということになります。



ウィキペディア:マーヴィン・ゲイ の項

関連記事:Soul Music【025】Marvin Gaye & Tammi Terrell "Ain't No Mountain High Enough"/マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル 「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」【1967】

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