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2013/05/23

Soul Music【167】The Bobbettes "I Shot Mr.Lee"/ボベッツ 「アイ・ショット・ミスター・リー」【1960】

【曲名】"I Shot Mr.Lee"/「アイ・ショット・ミスター・リー」【1960年】 
【アーティスト】The Bobbettes/ボベッツ
【収録アルバム】ベスト盤など

ボベッツ最大のヒット曲と言えばもちろん以前<Soul Music【129】The Bobbettes "Mr.Lee"/ボベッツ 「ミスター・リー」【1957】>で紹介した"Mr.Lee"。この曲ではハンサムなリー氏に熱烈アタックする女性が歌われていました【英語歌詞(外部サイト)】。なぜ"Mr."という呼称がついているのかと言うと、そもそもは彼女たちの高校時代の教師だったリー先生のことを歌った曲だったそうです。アメリカでは先生には"Mr."をつけるのが通例。しかし、彼女たちはリー先生を嫌っており、当初は彼のことを貶す内容の歌詞だったそうです。ですが、そのネガティヴな内容にレコード会社は難色を示し、求愛ソングへと書き直されたという事情がありました。

今回紹介する"I Shot Mr.Lee"はアンサー・ソングというか、続編というか。ふたりの後日談。タイトルは「ミスター・リーを撃っちゃった」。葬送曲風のイントロでスタートします。

実はこの曲はかなりいわくつき。1957年に"Mr.Lee"が大ヒットするものの、その後ボベッツはヒットに恵まれませんでした。そこでオリジナル版の"Mr.Lee"、つまり大嫌いだったリー先生を歌った歌詞を復活させたバージョンの録音を企画。ところが、攻撃的な内容を嫌ったアトランティック・レコードは発売を拒否。ボベッツはアトランティックとの契約を打ち切り、マイナー・レーベルであるTriple-Xと契約し、ようやく"I Shot Mr.Lee"は発売されることになります。

すると、"I Shot Mr.Lee"はチャートを駆け上がり、ビルボードHot100チャートで52位にランク・イン。黒人専門のR&Bチャートではなく白人歌手主体のチャートで52位は一般的には成功と考えられます。すると、アトランティック・レコードはお蔵入りさせていた"I Shot Mr.Lee"を急遽発売したそうです。

"I Shot Mr.Lee"の英語歌詞はこちら(外部サイト)




英語版ウィキペディア:The Bobbettes

関連記事:Soul Music【129】The Bobbettes "Mr.Lee"/ボベッツ 「ミスター・リー」【1957】

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