【アーティスト】Bernard Herrmann/バーナード・ハーマン
【収録アルバム】サウンドトラック「タクシードライバー」
バーナード・ハーマンと言えば、中期アルフレッド・ヒッチコック作品へ恐るべきサントラを提供し続けた映画音楽作家。ハーマンの音楽なくして、ヒットコック作品の成功はなかったとさえいるほど重要な役割を果たしました。
ところが「引き裂かれたカーテン」【1966年】の音楽を巡ってヒットコックとハーマンは対立。ハーマンはこの作品から降板し、ふたりの蜜月関係に終止符が打たれることになります。
その後、ハーマンはかつてほど素晴らしい作品を発表できなくなっていきます。ところが、当時若手監督だったマーティン・スコセッシのために書いた「タクシードライバー」【1976年】では、それまでのオーケストレーションからジャズ/フュージョン的なスタイルへと転換。恐るべき傑作を生み出すことになります。
夜のニューヨークという不安といかがわしさに溢れた街の雰囲気を見事に表現する楽曲です。
ところが、今作完成のわずか12時間後、ハーマンは急死してしまいます。新しいハーマン・スタイルを築きつつあっただけに残念でなりません。
ウィキペディア:バーナード・ハーマンの項
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